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【映画レビュー】「VANILLA SKY」【ネタバレ】

トムクルーズ主演で公開当時アカデミー賞大本命!なんて宣伝されてましたが、実際はポールマッカートニーの主題歌がノミネートされただけでした。

 

雰囲気としては同じくトムクルーズ主演のアイズワイドシャットに近い官能的でありつつサスペンス/ミステリー的な要素もある映画です。

どちらも若い女の子やカップルが喜ぶような恋愛映画では無いのでご注意を。

 

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総合点数80点。
欠点やツッコミ所も多い映画ですがトムクルーズは好きですし、なにより助演のペネロペルクスが超超超最高なのでちょっと甘めの採点です。
途中から完全なネタバレ含みますのでご注意ください。

 


冒頭のシーンは精神科医が面会室で被告であるデヴィット(トムクルーズ)に逮捕されるに至った事件の内容を聞き出すという形でストーリーが展開します。

主人公は出版社の社長である父親のが逝去して跡を継いだ二代目社長のデヴィット。
若くして地位も名誉も手に入れたデヴィットは自分の誕生日パーティーで自社の売れっ子小説家のブライアンがナンパして来たソフィア(ペネロペクルス)という女性に一目惚れします。

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しかし、ルックスもよくお金あり高級車を何台も乗り回す相当なプレイボールであるデヴィットにはセフレのジュリー(キャメロンディアス)がいます。

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ジュリーはちょっと痛いというか、メンヘラ気質というかデヴィット的には「たまに寝る友達」ですが彼女は本気のようです。

その日も招待していないのに勝手に誕生日パーティーに忍び込んだジュリーを疎ましく思ったデヴィットはあろうことかソフィアに「ストーカーが来てる。追い払いたいからイイ雰囲気になってるフリをしてくれ!」と頼みます(この男本当に最低ですね)

 

しぶしぶ承諾したソフィアと自分の誕生日パーティーを抜け出したデヴィット(とんでもない奴です)は彼女を送っていくと言ってちゃっかりアパートに上がり込みます。さすがプレイボーイ中々のやり手です。

 

ソフィアの部屋は大金持ちのデヴィットの部屋とはかけ離れた庶民的な部屋ですが、ダンサーを目指して田舎から都会に出てきたソフィアは夢と活力に満ちていて、普段自分の周りには会社を乗っ取ろうとする取締役陣や財産目当てに近づいてくる女性ばかりに囲まれているデヴィットには素朴で飾らない素朴な女性であるソフィアがますます好きになってしまいます。

 

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このペネロペクルス演じるソフィアが本当に最高なんです。
明るくて慈愛に満ちていて、なおかつ芯のある自立したまさに男の理想といった感じの女性です。僕は見ていて完全にソフィアが大好きになりました(笑)

このソフィアが本当に魅力的だから人としては最低クソ野郎のデヴィットでも見てる男性は感情移入出来るんですね。

ペネロペルクス凄いイイ演技してます!

 

ソフィアの部屋でお互いの似顔絵を描くことになるシーンがあるのですが、デヴィットの描いた絵はとても繊細なんです。
一見、世間知らずで傲慢でプレイボールなデヴィットですがちゃんと繊細で綺麗な心も持ってるというのを表しているシーンですね。

 


【ここから先ストーリーの根幹に関わるネタバレ含んでくるので閲覧注意です】

 


そしてソフィアの家を出たデヴィットの前に車でジュリーが現れます。後を付けて来てたんですね。しかも朝まで待ってたんですね。怖いぞジュリー!
ジュリー役のキャメロンディアスもいい演技してるんですよ。めんどくさい痛い女って感じで。

そして最低クソ野郎のデヴィットは乗らなきゃいいのにジュリーの車に乗っちゃうんですね。さっきまでソフィアの部屋にいたのに。こいつ本当に最低ですよ(笑)

そして案の定、車内で口論になりジュリーは猛スピードで信号無視を続け無理心中を図るんですね。ジュリーはガチメンヘラでした。

デヴィットなんとか一命は取り留めたものの顔に大怪我を負ってハンサムだったルックスは見る影もありません。
醜くなった顔で人前に出ることが怖くなったデヴィットは塞ぎ込んでしまいます。
事故の後遺症もあって幻覚を見るようになります。次第に現実と幻覚、現実と夢の境が曖昧になっていきます。

そして完全に鬱状態になってしまったデヴィットですが、なんとか勇気を出してソフィアをデートに誘います。ソフィアは快諾します。ソフィアは事故で醜くなった自分の顔も受け入れてくれたんですね。ソフィアほんとにいい子や…。

しかし、顔の怪我で自信を失ったデヴィットはソフィアや親友のブライアンの言葉ひとつひとつが素直に受け取れません。全て悪い方、悪い方に捉えてしまうんですね。

これにはソフィアやブライアンもガッカリしてだんだん険悪なムードになります。
怪我をして変わったのは顔じゃないなく中身だ!俺たちは顔の事なんて気にしない!俺たち友達だろ?デヴィットはデヴィットだろ!?と訴えますが、その親友の言葉すら今のデヴィットには届きません。

ベロベロに酔っ払ったデヴィットに呆れてソフィアも涙ぐんで逃げるように帰ってしまいます。ブライアンも残念そうにその場を後にします。
デヴィットは友達と喧嘩になったのも、好きな女の子と上手くいかないのも、全部顔の傷のせいだとますます思い込みます。

そしてそのまま酔いつぶれて路上で寝てしまったデヴィットを朝方ソフィアが迎えに来てくれました。
「ほんとうに仕方のない人ね!」なんて言いながらデヴィットを抱き起こして受け入れてくれます。溢れる母性!まさしく男の理想!

2人の生活がスタートしたそんな時、外国から来た整形外科のプロである医者の新しい手術方法によって担当医からも不可能だと言われ諦めていた顔の傷は綺麗さっぱり元どおりになりました。

これで何もかも元どおり!最高!と思ったデヴィットですが事故の後遺症で夢と現実が曖昧な症状が続きます。自分の見てる世界が本当かどうか信じられなくなって来ました。

するとある時、ソフィアの顔が事故で死んだはずのジュリーになっているんですね。
驚いたデヴィットは縛り上げて警察を呼びましたが、逆に暴行罪で自分が逮捕されそうになります。
警察と弁護士が言うにはデヴィットが暴行したのは紛れもなくソフィアでジュリーじゃない。デヴィットがソフィアがジュリーに成り代わってると言っても罪を逃れたい一心でデヴィットが狂言をしているのだと半ば呆れ気味に取り合おうとしてくれません。
でも確かにあれはジュリーだったんだと。自分の頭はおかしくなってしまったのか?事故の後遺症なのか?デヴィットは自分が信じられなくなってしまいました。

親友のブライアンもソフィアを暴行して死んだはずのジュリーだと意味不明な事を言うデヴィットに呆れて絶交を言い渡します。

デヴィットは唯一の親友と最愛の彼女を同時に失い自分自信も信じられなくなりまた精神的に不安定になります。

しかし、ソフィアの事がが諦められないデヴィットはソフィアの家に行きます。するとそこには自分の知ってるソフィアの姿がありました。
ソフィアはデヴィットを許しまた2人の幸せな生活をスタートしました。男を許す女…ここでもソフィアは男の望む完璧な女性です。

しかし、幸せな時間も束の間、なんもまたソフィアがジュリーに成り代わっています。頭が混乱して精神錯乱に陥ったデヴィットはソフィアをジュリーだと思い込んでついに殺してしまいます。


と、ここまでは冒頭から精神科医が刑務所の面会室でデヴィットから過去の事件の顛末を聞き出すというていできましたが、ここからやっと現在の時間軸のストーリーがスタートします。

たしかにデヴィットが嘘をついているようには思えないが、ソフィアとジュリーが入れ替わったなど言ってる事は無茶苦茶です。
心神喪失者と認定されれば刑が減刑されるのですが、もしかしたら詐病の恐れもある。精神科医は悩みます。

すると「アリィ」という名前をデヴィットは寝言で言っていると看守からの報告書を精神科医は気に止めました。アリィとは何者なのか?デヴィットは知らないと答えます。

誰も信じられない、自分も信じられないデヴィットは自暴自棄になって精神科医の言葉を茶化したりまともに質問に答えようとしません。諦めた精神科医が帰ろうとしたその時、看守室に写っていたテレビCMの会社名が「ALI」。

そう、寝言で言っていた「アリィ」とはこのCMの会社の頭文字を取って繋げた通称だったのです。

その会社は不治の病の人で亡くなった人の遺体を超低温保存して医療技術が進歩した未来で蘇生させてくれるという怪しいサービスをしている会社でした。

この会社を調べれば自分の夢と現実がゴチャゴチャになった原因も、それによって逮捕された原因もわかるのではないか?と考えた精神科医とデヴィットは警察の監視の元にこの会社を訪れます。

すると会社の担当者はこのサービスほ売りは冷凍保存だけではなく、冷凍保存で死んでいる間に自分の思い通りの夢が見られるサービスだと言います。

そして物語は急展開、実は既にデヴィットは死んでいて、ここまで語られて来たストーリーも逮捕されて精神科医と今ここにいるのも全部冷凍保存中にデヴィットが見ている夢であると、このデヴィットの夢の担当者は言うのです。
本来は望むままの幸せな夢が見れるはずですが、生前精神的に不安定だったデヴィットの深層心理が影響して見ている悪夢なのだと。

デヴィットは事故で醜くなった顔の傷を悲観して冷凍保存され医療が発達した未来に蘇生する事を選んだのだと物語の真実が明かされます。

まぁ中々のトンデモ展開です(笑)

そして、デヴィットが冷凍保存されてからもう100年たっていると。医療は発達して顔の傷も治りますよと。
ただ、100年たってるのでソフィアも親友のブライアンも現実であるこの世にもういないし、ソフィアと付き合ってたのはデヴィットの希望を元にして作られた夢だから本当は付き合ってないよ。あの日、酔いつぶれて路上で寝込んで起きた時にソフィアはそこにいなくて、その日以降は勝手な妄想ですよと。何ならあの日以来ソフィアとは二度と会ってないですと。
よって逮捕されたのも悪夢で現実ではないわけです。

ソフィアが忘れられなければ、もう一度悪夢の記憶をリセットして夢の中でソフィアと永遠に幸せに暮らしてもいいし、夢からさめて100年後の未来の現実世界に蘇生するのどっちにする?選べるよ?と言われたデヴィットが最後に選んだ選択は…?

というのが大まかなストーリーです。
いやはや途中まではサスペンスかと思って見てたら最後の最後で夢オチ&SFトンデモ展開(笑)ひどい映画です(笑)
ただ、確かに奇想天外なストーリーではあるんですけど、ストーリー展開の無茶さを納得させるだけ物語にに引き込む俳優陣の演技で夢オチエンドもそこまでガッカリとは感じないかと思いました。
特にソフィアを演じるペネロペクルス本当に最高にかわいかったです!
そのソフィアが徹底的に男の理想的な振る舞いをするのもデヴィットの夢の中の願望だからなんですねー。悪夢だからソフィア殺して逮捕までされちゃったと。
本格的なサスペンスでもミステリでも無いので夢オチエンドはダメってわけじゃないですけど、途中まではそう見せてる所がキモといえばキモですし反則と言えば反則…(笑)

ただ、些細な事なんですが気になったのは死んで冷凍保存されてる時に夢って見るの?
てか、それってどちらかと言うとSFとかで何百年もかけて星間移動する時とに出てくるコールドスリープじゃね?ってとこですね(笑)
あとそもそも冷凍されて蘇生されるまで本人的には一瞬の出来事なんだから夢見る必要ある?みたいな(笑)

まぁ欠点の無い完璧な映画ではありませんが、男性陣には男の理想を全部詰め込んだ女を見事に演じるペネロペルクルスを見てキュンキュンするだけでもオススメです。

 

トムクルーズとキャメロンディアス共演で言えば「ナイト&デイ」もオススメです。

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ミッションインポッシブルのパロディ的なコメディ寄りのアクション映画なんですがコミカルな演技のトムクルーズ良い味出してます。