アメリカンエキスプレスのクレジットカードを作ってみた
今回、アメリカンエキスプレス(アメックス)のクレジットカードを新規で作ったので、その理由とメリット、デメリットなんかを紹介します。
アメックスはハイステータス?
一般的にアメックスの審査は他のカード会社より厳しいとされています。
その理由としてアメックス自体が数あるカードブランドの中でも一際ハイステータス、ラグジュアリーなイメージを大切にしているからです。
それ故、一番下のクラスである通称アメックスグリーンカードでも年会費12,000円と他のカード会社のゴールドカード並みの年会費がかかります。
また、よくある銀行キャッシュカード、交通系、デパートの会員カードなどに付随する付帯カードは一部を除いて存在せず、プロパーカード(カード会社が直接発行)が基本になります。
中でも、プラチナカード、ブラックカード
(アメックスではセンチュリオンと呼称)は別格です。
グリーンとゴールドは新規に申し込む事が可能ですが、プラチナ以上は地道にクレヒス(利用履歴)を積み重ねてアメックスから直接インビテーション(招待)を受けるか、既にプラチナカード、ブラックカードを保持している人の紹介が無いと申し込みすら出来ません。
こういった理由から一般的にアメックス=ハイステータスなイメージがあるのです。
カードブラックでも作れる?
ネットなどを見るとアメックスは※カードブラックでも作れるという噂がありますが、これはさすがにデマです。
※借金やローンの支払いの遅延を繰り返したり滞納している人は信用情報機関に「支払い事故あり」と登録され新規のクレジット発行やローンが組め無くなる状態=ブラックリストに載るという意味の隠語
現在進行形で他社クレジットカードやローンの支払いを延滞している=カードブラックの人は間違いなく作れません。
審査基準
しかしながら、アメックスが他のカード会社と審査基準が異なるのは事実です。
というのも、アメックスはアメリカ生まれの生粋の外資系カードです。欧米では文化的に過去に失敗した人でも頑張って再スタートする人を評価する傾向があります。
過去にクレジットカードの支払いを遅延したり、債務整理などで信用情報にキズがある人でも、現在は借金を完済しており、なおかつ安定した職業についている人なら他社に比べて比較的審査が通りやすい傾向があるのだと思います。
事実、僕自身も若い頃にクレジットの支払い延滞をして(現在は完済)信用情報に少なからずキズがある身ですが問題無く審査に通りました。
逆に、クレヒスにも問題が無く申し込み要項をクリアしている人でも、フリーターや大学生など収入が安定しない人は審査に通らない場合があります。
審査が甘い事で有名な楽天カードなど主婦やフリーター、学生などでも作れるカードとは明らかに審査基準が違う事がわかります。
無料サービスが充実
前述したようにアメックスはハイステータスの故に一番下のランクであるグリーンカードでも他社のゴールドカード並みのサービスが受けられます。
特に空港でのサービスは他社の一般カードの追随を許さ無い充実ぶり。
・空港ラウンジの無料利用
・手荷物の無料宅配サービス
・空港内レストランの割引
・空港パーキングの優先権
・空港クロークの無料利用
さらに、プライオリティパスという空港VIPラウンジの入会金(約12,000円)が無料になるなどが様々な特典があります。
その他にも
・新国立劇場、コットンクラブなどハイクラスなイベント会場の優先サービス
・提携ホテルの割引サービス
・海外でのレンタル携帯電話のレンタル代が半額、利用料が10%OFF
・ETCカードの年会費無料(発行手数料500円)
などなど、これらのサービスはアメックスのプロパーカード全てについてくるのだから驚きです。
年に1度でも海外旅行をする人なら年会費12,000円の元は十二分に取れると言えます。
さらに上のゴールド、プラチナ、センチュリオンになるともっと多くのVIP待遇のサービスを受ける事が出来ます。
その分、年会費も他社に比べ格段に高くなりますが…
一括払いのみ?
アメックスはハイステータス故、基本的に分割払いの出来無いカードですが、別途申し込みによってボーナス払い、分割払い、ペイフレックス(リボビング払い)が利用可能です。
しかし、上記の分割申し込みの審査はネット情報によると加入から半年以上経過しないと通りにくいとの噂です。
日本では使えないお店もある
アメックスは一括払いが基本のカードですので、加盟店の加盟金、手数料が主な収入源となります。
よって、店舗が加入するカード代理店によっては他社カードとは別枠のオプション扱いが多く、個人経営の飲食店や大きなチェーン店でも単価の低い量販店では利用できない場合があります。
しかし、近年ではJCBと提携が進み一部を除いてJCB加盟店では比較的利用しやすくなっています。
また、大手デパートやコンビニ、ガソリンスタンドなど様々な人が利用する公共性の高いお店ではまず間違いなく使えるので、さほど困る事はないでしょう。
上限額が無い?
アメックスの特徴としてカードの種別によって上限金額が決まっていません。正確に言うと一律の上限金額が無く利用者毎に上限金額を審査しています。
よって、一番下のランクであるグリーンカードでも数百万円の枠を保有する事も可能です。
裏を返せば、他社では100万円程度のクレジット枠を保有している人でもアメックスでは10万円しか枠が無いというような現象も起こり得るのです。
キャッシングは不可
一般的なクレジットカードにはキャッシング枠といって、加盟店でのクレジット利用の他に現金を借り入れる枠があるのが一般的です。
しかし、アメックスの場合はこのキャッシング枠が一切ありません。
ハイステータス故に「キャッシングは不要」という事なのでしょう。
カードデザイン
これは主観ですが、アメックスのプロパーカードはグリーンであっても非常に高級感があります。
特に交通系や楽天カードなどは生々しいというか生活臭が漂い、社交の場やデートなどでは出しづらいと個人的に思います。
カードのデザインなどつまらない見栄だと言ってしまえばそれまでですが、男も30歳を越えたらある程度の見栄も大切なのではないかと思います。
まとめ
アメックスはラグジュアリーなサービスが満載のハイステータスカードだが、安定した収入がある社会人であれば入会自体は世間で言われるほど難しくない。
しかし、キャッシング枠は無く、一括払いが基本となるので、「借金する必要がる人」向けのカードではなく、人生をより豊かにしてくれるカードだと言えるでしょう。
余談
それにしてもアメックスの金属製プラチナカードはカッコイイです…
遅延する事なくクレヒスを積み重ねて、いつかはゴールド、プラチナを持てるように仕事を頑張ろうという気にもさせてくれます(笑)