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DJ機材の選び方Part2 -ヒップホップ編-

  さて、前回に引き続きこれからDJを始めようとしている人、現在のシステムから移行しようとしている方にジャンル、用途、予算などを総合したオススメのDJ機材を提案していきます!

 

今回はヒップホップDJ向けの機材選定です。

DJシステムの種類 

前回のブログで簡単にDJ機材の歴史を振り返りながらDJ機材の種類についてご紹介しました。

改めてDJシステムについて簡単にまとめるとDJをするには以下の3種類の方法があります。

 

CDJでCDやUSBに保存した曲をプレイする

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②PCとDJコントローラーでPC内の楽曲をプレイする

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ターンテーブルCDJをコントローラーとしてPC内の楽曲をプレイする

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今回、アナログレコードによるDJ方法については除外しています。

このご時世にあえてアナログでDJしようなんて気合いの入った方はこのブログ読まないし参考にもならないでしょうから…

 

結論から言うとヒップホップやバトルDJのようにスクラッチを多用した二枚使いなどをしたい人は問答無用でです。

このターンテーブルを使用したPCDJのシステムを「DVS」といいます。

①、②のCDJやコントローラーでもスクラッチは出来なくもないですし、実際CDJでスクラッチしてるDJもいるにはいるのですが、あれは限られた才能と鍛練による特殊技能です。凡人はセオリーにしたがいましょう。

 

まず、DVS最大のメリットはレコードと同じ感覚でDJプレイが出来る点です。まったくの初心者さんだとターンテーブルで回ってるレコードを操作するなんて難しそう!」と思うかもしれませんが、実際慣れてしまうと繊細な操作はターンテーブルが一番やりやすいと思います。

CDJを使ったDJもしてみたい…」という方も安心してください。DVS対応のインターフェースがあればターンテーブルの他にCDJで操作する事も可能です。

 

DVSシステムの種類

前回も軽く触れましたが、アナログターンテーブルCDJをコントローラーとしてPC内の楽曲をプレイするシステム環境をDVS(digital vinyl system)と言います。 

そのDVSシステムを構築する為のPCソフトとインターフェースは通常セット販売されており、2018年現在クラブで使われている主要なDJソフトは以下の3種類です。

①serato DJ Pro(旧Scratch Live)

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serato DJはRane社のSLシリーズもしくはDENON社のDS-1にバンドルされています。

黎明期からトップシェアを誇るPCDJソフトの代表格であり、現在発売されている多くのDJソフトの基本を作った雛形でもあります。

老舗らしくソフトの動作も安定しており使用しているユーザーの数はダントツで、特にヒップホップDJのほとんどがseratoを使用しています。

serato自体はソフトのみで使用するハードを生産していないので、対応するインターフェース内蔵のミキサーやコントローラーがPioneerやRolandなど他各メーカーから発売されています。

traktor scratch

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TraktorNative Instruments社のDJソフトで同社の専用インターフェース、専用コントローラー、専用ミキサーにバンドルされています。同社の専用設計の機材と組み合わせて使用することで、アナログでは不可能なPCDJならではの様々な機能がプレイの自由度を広げてくれます。

シェアではseratoに譲りますが、ハウス、テクノ系のDJやスクラッチやトリックプレイを多用するバトルDJから根強く支持されています。

少し上級者向けですが、「steam(スチーム)」というボーカル、ドラム、シンセなど各パートが独立して収録されている独自規格の音源が扱えるのもミックスの幅を広げてくれます。

③rekordbox djf:id:djtamaki-hb:20180528083436j:image

rekordbox dj/rekordbox DVSはPioneer社のDJソフトで同社の専用インターフェースInterface2にバンドルされています。

上記2つのソフトにくらべ後発でありながら、DJ機材メーカーとしてPioneerが蓄積してきた多くの技術やノウハウが詰め込まれています。

初心者でもわかりやすい日本語表記やPioneer製品との親和性の高さが支持され、日本では特にアニソンDJの間での普及率が高く最近ではジャンルを問わず急速にシェアを伸ばしています。

また後述するように既にクラブ常設のDJ機材としてデファクトスタンダードとなっている同社製品との親和性の高さも見逃せません。

 

オススメのDVS

以上が各ソフトの簡単な紹介ですが、結論として僕がDVSシステムの中で今最もオススメなのはPioneerのrekordboxです。

 

これから具体的なオススメポイントを3+1に分けてご紹介していきます。

オススメポイントその①コスパの高さ」

Pioneerから発売されているrekordbox DVS対応のInterface2ですが、そのお値段なんと34,800円(税込)

serato DJ Pro対応のRane SLシリーズの同クラスの製品と比べると半額です。最上位モデルのSL4と比べると1/4の価格です。

これはインターフェース自体の機能、価格差が加わっているので一概にInterface2のコスパを表す指標と言い切れません。

 

次に肝心の付属ソフト単品の価格と機能についても比べていきましょう。

通常、DVS機能というのはDJソフトの拡張機能で別売となっています。

・rekordboxの場合

rekoordbox     ←無料(楽曲管理ソフト)

rekoordbox dj    ←15,000円(DJソフト)

rekoordbox DVS←12,000円(DVS拡張機能)

(Pioneer DJ公式HP調べ)

 

・seratoの場合

serato DJ Pro    ←15,000円(DJソフト) 

serato DJ DVS  ←11,500円(DVS拡張機能)

(serato DJ Pro国内正規代理店ディリゲント公式HP調べ)

 

このように、どちらもほぼ同額となっているように思えますが、実はDJソフトに元から付属している機能に少し違いがあります。

 

まず、曲の速度を変えてもキー(音程)が変わらないマスターテンポというDJをする上では必須の機能がrekordboxの場合は最初から付属しています。(同社のCDJにも搭載されています)

setato DJでも同様の機能が搭載されていますが、さらに高精度の「PITCH'N TIME」という別売3,400円の追加プラグインがあります

 

その他にもseratoにはiZotope社の高品質なエフェクトを追加購入する事が出来ます。

対してrekordboxにはPioneerのDJMシリーズと同等のエフェクトが元から搭載されています

 

どちらの方が優れているとは一概に言えませんが、「seratoの場合、必須というわけでは無いが必要な機能は追加購入可能」「rekordboxの場合、拡張性は低いが最上位モデルと同等の機能が初めから搭載されている」と言えます。

例外として映像を扱う「rekordbox video」、同社の高級エフェクターであるRMX-1000などREMIX STATIONのエフェクトを再現した「RMX Effects」は別売りとなりますが、普通にDJをする分には必要の無い機能なのでrekordboxは実質、全部入りのフルパッケージとなります。

 

そして、Interface2にはコントロールヴァイナルというPC上のソフトをコントロールする信号が記録されている専用レコード(2枚セットで4,500円)も付属していますので、rekordbox dj/DVS対応のInterface2インターフェース自体の値段は、34,800円−15,000円−12,000円−4,500円=実質3,300円という驚きのコスパ

もちろん接続する為のケーブル類なども全部入ってます。

 唯一同梱されていないのがCDJでコントロールするためのコントロールCDですが、こちらはrekordbox公式サイトでwav形式のコントロールシグナルが無料ダウンロード出来ますのでCD-Rに焼けばコントロールCDとして使用できます。

 

もしこれからDJ機材をいちから買い揃えるという人は、Pioneer製のrekordbox dj/DVS対応ミキサーにはrekordbox dj/DVSのライセンスがついているので、PioneerのターンテーブルPLX-500が2台セットで79,600円、ミキサーDJM-250MK2が39,800円(共に税込オタレコ価格)これにコントロールヴァイナル(約4,500円)だけ買い足してやればいいので、総額で約123,900円となります。

これなら手が届く!ごく平凡なサラリーマンでも2ヶ月くらい飲みを我慢すれば買える!学生でも3ヶ月くらい目一杯バイト貯金すれば買えそう!

ちなみにPCも持ってないよ!って人はあと3ヶ月くらい我慢してMacBook Air買ってください。本当はMacBook Proの方がオススメですけどAirでも全然動きます。

 

いよいよクラブデビューとなってもクラブのミキサーがrekordbox dj/DVS対応のDJM-900NXS2だったら自宅と同じようにプレイ出来ます!

もしクラブのミキサーがちょっと古くてDJM-900とかだったら別途Interface2が必要になりますが、風の噂によるとSLシリーズでもrekordboxは動くとか…(要検証)

 

オススメポイントその②「日本語フレンドリー」

さすが国内ブランドだけあって日本語表記、日本語検索が優秀です。

serato、Traktorは海外メーカー製品ですので日本語にローカライズされていても多くの表記は英語です。

rekordboxの場合、画面上のあらゆるアイコンにカーソルをかざして少し時間がたつと日本語の簡単なチュートリアルが表示されます(オフにも出来ます)

これはDJ初心者だけでなくseratoから乗り換えたって人にも優しい機能ですね。

 

オススメポイントその③「親和性」

同じPioneer製品との親和性がとにかく高いです。

現在クラブに常設してあるDJ機材(ミキサー、CDJ)の99%はPioneer製品です。technicsがDJ向けターンテーブルの製造から撤退した現在、アナログターンテーブルもPioneer製に置き換わりつつあります。

Pioneerもserato対応のミキサーやコントローラーを製造していますが、クラブの業界標準であるDJM-900NXS2、CDJ-2000NXS2は基本的にrekordboxとの連携を主眼に作られています。

LANケーブルかUSBでの接続(PioneerではPro Linkと呼称)によりミキサー、ターンテーブルCDJ、PCを相互にリンクさせてたシームレスな操作が行えるようになります。

この場合、外部インターフェースも必要なくなるので音質の劣化が一切なく出力する事が出来るのも大きなメリットです。

 

rekordboxの弱点

なんだか無敵の感すら醸し出して来たrekordboxですが弱点もあります。

 

録音機能

DVSを使用する場合、rekordbox内の録音機能でDJプレイを録音出来ないのです。

DVSの場合、実際にDJプレイでお客さんに聴こえてる音声はミキサーのアウトプットから出力されています。なのでSL3のようにセンドリターンが無いとDJプレイを録音する事は出来ないのですがInterface2にはセンドリターンは搭載されていません。

 この救済?としてDJM-900NXS2にはセンドリターンUSB端子があるのでiPhoneと繋いでPioneerのDJM-RECというアプリで録音する事が出来ます。

 

Pioneer製しか選択肢がない

Pioneer製品との連携サイコーと書いてきましたが、裏を返せばPioneer製のコントローラーやインターフェースでしかrekordboxは使えません。

例えばRolandシーケンサー付きのserato対応のDJコントローラーのようにメーカー独自の機能を持った製品を選ぶ事が出来ないのです。

 

オススメポイント番外編 

これは実際に現場でDJをした事があるDJならわかると思うのですが、DJ同士の転換で次のDJが「あれ音が出ない?」なんてことはよくあります。冷静にやり直してみると「ミキサーの入力がPhonoじゃなくLINEになってました」とか「左右のケーブル逆でした」とか超初歩的なミスなんですが、薄暗くて狭いDJブースの中だとこの手のトラブルは日常茶飯事なんです。

大抵はすぐに気づいて事なきを得るんですが、たまに「本当に音が出ない…ていうかインターフェースが認識してない?」みたいな深刻なトラブルにブチあたる事があるんです。これはPCという機械に頼っている以上仕方がない事です。

しかし、いついかなる場合でもDJは音を止めてはいけません。お金を払って来てくれているお客さんに「PCの調子悪いんで今日はDJできません」では通りません。

 

そんな時に便利なのがrekordboxのUSBにプレイリストを保存しておく機能です。

そもそもrekordboxというソフトの始まりはキューポイントやBPMなどを記録した楽曲プレイリストをUSBに書き出してCDJでプレイするというのが出発点なんです。

PCでプレイするのと同様にCDJの画面に波形データやキューポイントなども表示され、もちろんオートシンクも使用出来るので、PCの場合と遜色なくプレイ可能です。

突然のトラブルでPCが使用出来なくなった場合はもちろん、転換に時間がかかりそうな場合、最初の何曲かだけUSBでプレイしてPCにバトンタッチなんて事も可能です。

 

個人的にこの機能はメチャクチャおすすめです!

 

僕自身、大きなトラブルでPCでDJが出来ない事態に陥った場面はこれまでないのですが、他のDJさんがトラブってる場面を何度も目にして来たので、DJをする時は常にポケットにバックアップ用としてUSBを忍ばせています。USBはじゃんぱらで32GB/980円のとかで売られてる安いので全然OKです。

「何かあっても最悪USBがある」という安心感。万が一の保険としてこれがあるかないかで気持ちが全然違います。980円で買える安心感。安いと思います。

 

まとめ

 長々と説明してきましたがこれからDJを始めようとしてる人の一助になれば幸いです。

現在圧倒的なシェアを誇るのseratoを飛ぶ鳥を落とす勢いで猛追しているrekordbox。

今後さらにシェアと機能の拡大を見込んでrekordboxオススメです!

DJ機材の選び方part1 -機材の歴史編-

ご無沙汰してました!

最近忙しくてまったく更新出来てませんでした!

 

今回はこれからDJを始める人にオススメの機材選びのアドバイスをしていきたいと思います!

自分のやりたいジャンルや予算、環境によってベストな提案を心掛けていますので、機材選びの手助けになれば幸いです!

 

ちなみに物凄く長くなりますので何編かにわけて解説していきます。

今回は非常に大雑把ではありますがDJ機材の進歩と発達についてお話しさせて頂きたいと思います。

初っ端からなかなかのボリュームとなってますがDJ機材の進化の歴史はジャンルの歴史とも深く関わっており、機材選びの際にも参考になると思うので是非お読みください!

 DJ機材の進歩と発達

ここ数年でDJを始める方が本当に増えたと思います。

特にアニソン系を始めとした非ダンスミュージックを主にプレイするDJやイベントがとても増えています。

この流れはデジタルデータでDJが出来るようになったというのが大きく関係しています。

 CDJの普及とデジタルデータ

そもそも、PCを使ってDJが出来るようになる前はアナログレコードが主流だったわけですが、その頃は基本的にアナログレコード(以下レコード)以外でDJをする機材がありませんでした。

レコード以外を再生するDJ機材が無いのですから、レコードが発売されてないジャンルの音楽ははクラブでかけようがなかったわけです。

しかし、マイスペースiTunesなどデジタル配信の普及により徐々にダンスミュージックの世界でもレコードが発売されていない楽曲が増えてきました。

特に、アマチュアミュージシャンなどアナログレコードを生産する資金的余裕の無い作家にとってデジタル配信は自身の作品を簡単に世界中のDJやリスナーに届ける事が出来るためデジタル配信は一気に普及しました。

そして、そういったアナログレコードが発売されていない楽曲をクラブでプレイするため、PioneerからCDJというCDを使ってDJプレイが出来る機材が発売されました。

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Pioneer CDJ-50II

これによって、アナログレコードの発売されていないジャンルや、既に絶版となっている音源などを手軽にプレイする事が出来るようになりました。

しかし、CDJが発売されて間もない頃はアナログレコードとの音質の差や操作性など様々な理由もあり、CDJを自体設置しているクラブもまだ少なく、あくまでアナログターンテーブルの補助、補完的な扱いでした。

 

その後、市場のニーズとメーカーの技術的な進歩により、音質、操作性共によりアナログライクな新型CDJが続々と発売されました。

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CDJ-1000MK3

この頃になるとCDJを設置するクラブもかなり増えてヒップホッップに比べスクラッチなどを必要としないテクノ、ハウス系のDJはこぞってCDJを使い始めました。

アナログターンテーブルはレコードという音源の性質上、針飛びや正確なBPMを保ちづらい側面があります。テクノ、ハウスなどBPM合わせが重要になるジャンルのDJにとって正確で針飛びの無いCDJは大きなメリットがあったのです。

さらに、CDJにはマスターテンポという再生速度を変えても楽曲のキーが変わらないデジタルならではの画期的な機能が搭載されていました。

 

そして、CDJがCDだけでなくUSBを音源としたプレイにも対応します。

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Pioneer CDJ-2000NXS

こういったデジタル音源を再生出来るDJ機材の発展と非ダンスミュージック系クラブイベントの本格的なブームが時期的にマッチした結果、それまではクラブでプレイされる機会の無かったジャンルが台頭して来たわけです。 

これによりUSBメモリ内に保存した無数の楽曲がプレイ可能となりCDメディアに比べて遥かに多くの音源をクラブに持ち込めるようになりました。

また、CDJでプレイする場合、右のCDJに入ってるCDは右のCDJでしかロード出来ないので同じ楽曲データが入ったCDを二枚用意する必要がありますが、1本のUSBで複数のCDJから楽曲データをロード出来るのでUSB1本でOKです。

PCでのDJが主流になった近年でも海外のビッグフェスの映像などを見てもUSBだけでプレイしているDJもいるほどです。現状もっともミニマムなシステムですね。

 

PCを使ったDJシステム(DVS)

CDJの普及と時を同じくしてPCでDJ出来るソフトもかなり普及し始めてきました。

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Rane ScratchLive SL4

PC内の音源をターンテーブルを使ってコントロースするシステムをDVS(digital vinyl system)と言います。CDJ以上にDJカルチャーに革命を起こした画期的な機材です。

この機材のおかげでCDJでは再現出来なかったターンテーブルを使ったレコード特有の操作感をデジタルで完全に再現できるようになったわけです。

CDJがテクノ、ハウス系のDJに支持を受けた一方で、世界中のヒップホップDJにはこのDVSに飛びつきました。現在、世界中のヒップホップDJの殆どがこのDVSのシステムでDJプレイをしています。

USBでのDJプレイはCDやレコードに比べ格段に持ち込める音源の数が多くなった反面、CDJの限られた画面で多くの楽曲を管理するのは大変でした。

このDVSシステムの登場でPCの大きな画面とキーボードを使える事により、PC内に保存されたライブラリー全ての楽曲に素早く簡単に検索をかけ読み出すことが可能となりました。

 

DJコントローラーの登場

CDJやDVSの登場によりDJはレコードでプレイしていた時代に比べより身軽で多くの楽器をクラブに持ち込めるようになりましたが、これから新しくDJを始めようとするDJがクラブと同じような環境で自宅練習をしようとするとターンテーブルorCDJ+DJミキサーが必要になります。

これをイチから揃えると安いものでも10万円〜クラブとまったく同じ環境を再現するなら60万円〜その他の細かな付属品まで考え得ると100万円近くかかってしまうので、DJを始めるハードルは以前と高い状況でした。

そこに目をつけた楽器メーカーはこぞってターンテーブルとミキサー部分を一体化させたDJコントローラーというものを発売し始めました。

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Pioneer DDJ-SB

これはDVSと同じくPC上のDJソフトを使い専用のDJコントローラーで操作するという機材です。

この機材のメリットはいくつかありますが、何よりも導入コストの安さです。

PioneerのDDJシリーズで1番グレードの低いもので3万円弱と格段に安くDJ環境が構築出来るようになりました。

Pioneer製品以外も基本的にPioneerのCDJを基準に作られているので、家ではDJコントローラーで練習して、クラブではUSBに曲入れてCDJでプレイという感じで使えば、家とクラブで同じような操作感でプレイ出来ます。

また少し大きめのバックパックなら持ち運びも可能などでノートPCと一緒にクラブに持ち込むのもそれほど苦ではないでしょう。

ターンテーブルのように物理回転するプラッターがないのでスクラッチは難しいですが、頭出しなど基本的な動作はCDJと変わらないのでスクラッチを多用する事が滅多にないジャンルのDJには打って付けです。

今一番売れてるDJ機器はDJコントローラーなのではないでしょうか?

 

 

さて、ここまで長々とDJ機材の発展と歴史について大雑把に解説してまいりましたが次回からが本編です!笑

次回は主にこれからDJを始める初心者や現在のシステムから違うDJシステムに移行しようとしてるユーザー向けの記事になります!

MacBook Pro用モバイル外付けHDD導入

こんにちわ!

最近めっきりWindowsに関する記事が多くなってしまったので、今回は普段使っているMacBook Proに買った外付けHDDとiPhone周りの小物を購入したので紹介していきます!

Lightningケーブル

以前ご紹介したこちらの格安モバイルバッテリー

こちらの持ち運び用にLightningケーブルを購入してきました。

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TERA GRANDというメーカーでアルミ製?のコネクタ部分の質感が良く、パラシュートコードのような見た目のケーブルは取り回しがいいです。ザラッとしたコネクタ部の質感は高級感がありiPhoneMacのデザインにも馴染むところも気に入りました。付属のマジックテープが絡まり防止と長さの調節に便利なのもポイント高いです。お値段もじゃんぱらで900円程度とお手ごろ。

2.5インチHDD/SSD外付けケース

そして今回の目玉はコチラ!

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2.5インチHDD/SSDを外付けにするケースです。

◼︎メーカー ORICO

◼︎価格 819円

◼︎接続 USB3.0

MacBook Pro内蔵SSDの残り容量が少なくなってきたので外付けHDDで我慢するか、内蔵SSDを換装するか悩んだのですが、値段が安かったのでお試しで買ってみました。

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もちろん、ただ買って普通に使うだけの僕ではありません(笑)

データを入れておくだけなら映画や音楽を入れているBUFFALO製の外付けHDD/1TBと、TimeMachine専用にI・O DATA製/500GBがあるので、今回は「持ち運び」を前提にプチカスタムをしていきます。

外付けHDDプチカスタム

まずは2.5インチのHDDを組み込んでいきます。特に工具は必要なくケースをスライドさせて外したらSATA端子の向きに注意してHDDを取り付けます。

ちなみに2.5インチHDDは容量250GBでオークションで1,800円で落札しました。ちょっと聞き馴染みの無いメーカーですが、駆動時間が180時間と少なく値段も安かったのでこれにしました。※調べたところ現ウエスタンデジタル傘下のHGST製でした

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そしてケース前面に100均で買って来たマジックテープを貼ります。

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勘のいい人はもうお気づきかと思いますがMacBook Proの背面にも同じくマジックテープを貼ります。

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ちょっとステッカーがごちゃごちゃしてますがお許しを…

あとはケーブルを接続して背面にセットするだけ。

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このただ単に貼り付けるというなんとも無骨?な見た目が許せるか許せないかは人によると思いますが個人的にはアリだと思います。

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ゴテゴテと無秩序に増殖していくメカは男のロマンです(錯乱)

MacBook Proのストレージについて

MacBook Pro Retina(Mid 2012)以降はストレージがSATAではなくPCIe(PCI-Express)となっています。PCIe規格のSSDは250GB/25,000円〜とSATAに比べるとまだまだ割高ですし、増やしたいSSDの容量によってはMac本体ごと買い直す事を考えるくらいの金額になってきます。

ちなみに2016年以降のMacBook Pro Touch Barはオンボードなのでストレージ交換不可ですなんか昔のMac miniと同じ流れ…

メリットとデメリット

外付けを選んだデメリットとして、ただでさえ2ポートしかないMacBook Pro Retina 2015のUSBを常に1つ塞がれる事になります。周辺機器を多く使う人はサンダーボルト接続の外付けHDDという選択肢もありますが対応機器の少なさとUSB接続のものに比べると割高です。

メリットとしては先に述べたように導入コストの低さです。今回の例で言うと2.5インチHDD250GBの1,800円とHDDケースがの819円で合計で2,619円とかなり安くあがりました。新品のHDDを用意しても1TBで5,000円〜くらいまで値段が下がっているので導入のハードルは低いです。あとはさらに容量が必要になった時もHDDを買い直すだけです。

 

これで僕のストレージ環境は、内蔵のSSDDropboxと外付けHDDの三本立てとなったわけですがデータの用途によって上手く使いわけられてると思います。どういった使い分けをしてるかまた別記事でご紹介しようと思います。

新人ブロガーの自己紹介

はてなブログを開設してもうすぐ4ヶ月になろうとしています。

当初はTwitterで載せきれない日記など既に僕を知ってる人向けにブログを書き始めたのですが、ありがたい事に最近はTwitterのリンクからだけでなくGoogleYahoo!の検索でこのブログを見に来てくれる方が凄く増えてきたので、今日は宣伝がてら自己紹介をさせて頂こうと思います。

djtamaki-hbとは?

ブログのアカウント名からわかる人もいるかも知れませんが僕は音楽(DJ)をやっています。ジャンルは主にヒップホップなどダンスミュージックで、DJビートメイカーをしています。ビートメイカーというのは別名トラックメイカーとも言い、一般的なジャンルで言うところの「作曲家」「プロデューサー」に当たるのポジションです。

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Creative Commons 3.0. Attribution, Non-Commercial

今まで作った曲がCDやデジタル配信された事もありますが、音楽だけで生計を立てているプロミュージシャンというわけではありません。普段は仕事をしながら音楽活動をしているアマチュアミュージシャン兼ブロガー(見習い)です。いつかはプロのミュージシャンに…という夢は捨てたわけではありませんが今はマイペースに自分の好きな音楽をやっています。

作業環境

現在、作曲作業を含めインターネットや仕事まで全てMacBook Pro Retina 13in(2015 early)を使用しています。

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作曲はDAWと呼ばれる作曲ソフトを使用してMacBook Pro一台で作っています。DAWとはDigital Audio Workstationの略で「ディーエーダブリュー」または「ダウ」と読みます。

DAWには様々なソフトがありますが僕の場合Native Instruments社のMaschineというサンプラーSteinberg社のCubaseという編集ソフトを使っています。

以前はWindowsを使用していましたが、一昨年の冬にちょっとまとまったお金が入った時に奮発してMacBook Proを購入してからというもの今ではすっかりMac信者です。

このブログについて

これまで自作PCデジタルガジェットについての記事を多く書いて来ましたが、休みの日は趣味でWindowsパソコンを組んだするのが趣味と言えば趣味です。その他にも映画やゲーム、腕時計なども好きなので今後は少しづつ記事に出来たらと思います。

Windows自作PCに興味ある方はコチラの記事をご覧ください。

当初は知り合い向けのブログのつもりが、思った以上にGoogle検索などでこのブログを見てくれる方が増えたので最近はもっぱらこういった記事がメインになっています(笑)

これからもWindows自作PCスマホMacBook Proについての記事を書いていくのでよろしくお願いします。

音楽活動

最後になりましたが音楽活動をしているので、もしちょっとでも気になった方はYouTubesoundcloudも一度ご覧になって頂けると嬉しいです。

◼︎YouTube

◼︎soundcloud

【ジャンク】ハードオフブログ【自作PC】

改題の上、一部記事内容を修正しましたので是非コチラの記事をご覧ください。

その他おすすめ関連記事

djtamaki.hatenablog.com

【ジャンク】サウンドボード購入レビュー【中古】

今回も古いWindows復活企画として、じゃんぱらで購入したジャンクのサウンドボードM-Audio delta66」の動作確認、取付をしていきます。

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製品紹介

今回購入したのはM-Audio製delta66というサウンドボードで動作確認無しのジャンク品で980円でした。サウンドボードというのはゲームや音楽制作をPCでする人向けの拡張パーツで、一言で言えば「いい音で聴ける(録音)」する為のパーツです。同じような目的でオーディオインターフェースというUSB接続のデバイスも良く利用されます。

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M-Audioは元々Pro Toolsというプロフェッショナル向け音楽制作ソフト(DAW)をバンドルしたオーディオインターフェースを販売していたメーカーなので音質面の信頼性は高いと思います。

Amazonなどでは既に取扱いが無く、ヤフオクで中古も見つからなかったのですが、ebayでの見つけた出品価格は4,451円でした。発売当時(2004年頃)の定価は10,000円程だったようです。

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おそらくドライバーCD-ROMが付属していない為に店頭で動作確認が出来なかったので980円という価格なのだと思います。見た感じの状態は悪くなかったので逆にドライバーさえ入手出来ればいけるんじゃないかと思い購入しました。

付属品

サウンドボード本体

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ボードから直接ステレオアウトも出来ますが、付属のインターフェースに接続して使っていきます。

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2in2outのインターフェース

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あとはサウンドボードとインターフェースを接続するケーブルが付属していました。

残念ながらドライバーの入ったCD-ROMは付属していませんでしたが、古い物なのでどちらにせよWindows10用のドライバーが必要だと思われるのでかまわないでしよう。

取付作業

前回の企画で取付けたグラボの下に空いてるPCIスロットがあるので、ここに差し込んでいきます。

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ちょっとグラボとの隙間がギリギリですが取り付ることが出来ました。

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ドライバーインストール

M-AudioのHPのダウンロードページから機種を選んでドライバー探します。

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あれ…なんだか不穏な文字が…

なんとなく雰囲気で意味は伝わってきましたが一応翻訳をかけてみます

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やっぱりー(笑)

製品が古すぎて既にドライバーのアップデートも配布も終了していました…

 

が、諦めるのはまだ早い!!!

 

こういう海外メーカーのサイトは結構な確率で直リンクは生きてたり、法的に些か疑問は残りますが二次配布をしているサイトが存在していたりします。

そんなこんなで無事?ドライバーを入手とインストールに成功しました。

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 Windowsのミキサーを確認したところドライバーも当たっていて音が出るのも確認しました。今後の為に一応ドライバーはバックアップとしてCD-Rに焼いておきました。

これでグラボに続きサウンドカードを換装したことにより、24bit/96khzの高音質(所謂ハイレゾ)で音楽や映像コンテンツを楽しむことが出来るようになります。

 

今回は運良くドライバーの入手に成功しましたが、古い中古パーツを買うとには欠品パーツの入手が可能か注意した方がいいでしょう。

このWindows機もそろそろ改造する箇所が無くなってきたので、ハードディスクをSSDに換装しようかと思っています。あとはメインで使っているMacBook Proの容量も怪しくなってきたので外付けSSDの購入も考えております。

【ハードオフ】ハードディスクケース換装【ジャンク】

恒例になってまいりましたハードオフのジャンク企画です。

今回はハードオフのジャンクコーナーにハードディスクケース(税込540円)が転がってたので買ってみました! 

概要

こちらの商品はパソコンの内蔵ハードディスクを外付けハードディスクとして流用するためのケースです。

ひとつ注意なのが現在主流のSATA接続ではなくPATA接続専用となります。

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PATAってなやねん!という人の為に少し説明すると、PATAの「P」はパラレルの事で、使用するのは光学ドライブの接続なんかに使うフラットケーブルです。ちなみにSATAの「S」はシリアル(連続)の略です。

昔はCPUの能力が今よりも低かったので信号を連続して送るSATAより、並列に送るPATAの方が効率が良かったのですがCPUの性能が上がるにつれSATAの規格も新しくなり速度が上がった現在ではSATA接続が主流となったわけです。

フラットケーブルは物理的に面積を小さく出来ないのでPC内のエアフロー(排熱面)でもSATAケーブルに劣るというのもあります。

 

前置きが長くなりましたが、ようするに古い規格のハードディスク用ケースです。うちにはWD(ウェスタンデジタル)の古いハードディスクがあるのですが、電源投入回数と稼働時間的にあと2年くらいは普通に使えるので何とか活かせないかなーと思っていたので外付けハードディスクとしてリサイクルする事にしました。

 

付属品

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開封してみるとまだ中の袋の封が切られていない未使用品でした!これは思わぬラッキーでした。ただでさえ古いものなので中古は色々と不安ですが未使用品ならまぁ大丈夫でしょう。

ケース本体、スタンド、電源ケーブル、USBケーブルが入っていました。USBは2.0です。

 

外観

アルミ素材の少しザラっとした質感といいApple製品みたいで普通にカッコイイです。手持ちのMacBook Proと並べてもいい感じに統一感があります。ひと昔前のMac Proみたいな外観はおそらく意識しているというかパクってます(笑)

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組み込み

横のネジを2本外してステーを引き出して3.5インチのHDDをマウントします。

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付属のネジでケースにハードディスクを固定して、フラットケーブルと電源ケーブルを接続してケースを閉めれば完成です。

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普通に結構イケてます(笑)

こちらの企画http://djtamaki.hatenablog.com/entry/2018/01/11/201133でカスタムしたWindows機のバックアップ用として運用していこうかと思います。

 

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djtamaki.hatenablog.com